“育て方”よりも、“育ちの場”のちから

4月末に出演させていただいたラジオ番組の最後、MCの方から「どう育てているのか、ぜひアドバイスが欲しい」と言っていただきました。

とてもありがたい言葉でしたが、正直なところ、私自身は“特別なことをしてきた”という実感がなく、「アドバイスというより、一緒に楽しんでいるだけです」とお答えしました。
でも後から、「ちゃんと答えられなかったな…」と少し反省しました。

改めて振り返ってみても、やはり“私が育てた”という感覚はあまりありません。
強いて言えば、AKASHIの個性を大切にしてくれる環境と人との出会いに、ずっと支えられてきたのだと思います。

AKASHIは小さい頃から塗り絵が大好きで、線からはみ出さず、力強く色を塗る姿が印象的でした。
当時は「こんなものかな」と思っていた私に、幼稚園の先生方が「本当に色使いが素敵!塗り方も丁寧ですね!」と声をかけてくださったことで、初めて“そうなんだ・・・”と気づかされたほどです。

年中さんから通っていた幼稚園では、先生方がいつもAKASHIの個性を尊重してくれていました。
「画伯!」と呼んでくれたり、家で作ったものを発表する機会をつくってくれたり。
「これからもAKASHIくんの良さをどんどん引き出していきますね」と言ってくださるその言葉に、何度も励まされました。

そして今、学校でも、周りの大人や友達が“認め合うこと”を自然とやってくれているおかげで、AKASHIも「〇〇は足がめっちゃ速いんだよ!」「□□は虫のことなら博士みたい!」と、友達の“すごい”を自分のことのように喜びながら話してくれます。
「自分は跳び箱4段しか跳べないよ〜(笑)」と笑って話せる、そんな姿に、私も安心させられます。

また、周りのお母さんたちの応援にも本当に助けられています。
「SNSは苦手」と言っていた方がわざわざアカウントを作って応援してくださったり、
個展に来てくれたり、絵をお家に飾ってくれたり、「サインちょうだい!」と言ってくれることも。
「“いいね”が広がれば嬉しいから」と、毎回押してくださる心遣いにも、感謝の気持ちでいっぱいです。

こうした日々の中で思うのは、やっぱり私一人でできたことではなく、AKASHIの“育ちの場”そのものに恵まれてきたからこそ、今の彼があるということです。

クラウドファンディングを通じて、たくさんの方が応援してくださっていることも、その大切な“育ちの場”のひとつ。
本当にありがとうございます。

クラウドファンディングは残りわずかとなってきましたが、引き続き温かく見守っていただけたら嬉しいです。

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