やってみる、迷う、続ける。そして広がる世界

小学校に入る前から「小学校で陶芸クラブに入りたい!」と言っていたAKASHI。

クラブは学校が終わったあと、週に1回16時〜18時。
迎えに行って帰宅すると19時過ぎになり、そこからお風呂、ごはん、宿題…。
しかも当時、妹のRIRIはまだ年中さん。体力も少なく、夜遅く寝ると翌日に響くことも心配でした。

私はその現実を正直にAKASHIに伝えました。
「クラブの日は、先に宿題を終わらせないといけないし、帰ってきてからテレビも見られないし遊ぶ時間もないよ。どうするか、自分で決めてみて」と。

少し考えてから、「やる」と答えたAKASHI。
「だったら、家族みんなで協力しよう」とスタートした陶芸クラブ生活。

…ですが、1ヶ月も経たないうちに「クラブ辞めたい」と言い出します。理由は「1年生は自分だけで、友達がいないから」。

作品もまだ完成していない時期だったので、「やった達成感」もなかったのかもしれません。

私はこう伝えました。
「『やってみたけど全然面白くなかった』とか『他にやりたいことが見つかった』ならいいと思う。でも、まだ始まって1ヶ月。しかも自分から『やりたい』って言ったことに、家族みんなが協力してる。“友達がいないからやめる”というのは、ちょっと違うんじゃないかな。もう少し考えてみて」と。

翌日、AKASHIは「続ける。あと1年やってみる」と返事。
…え!1ヶ月とかじゃなくて“1年”!?と驚きつつ、なかなかの覚悟だなぁと感心しました(笑)

その頃、幼稚園の先生が「AKASHI辞めたいって言ってたけど、大丈夫ですか?」と心配して声をかけてくださったことも、優しさに感謝しています。

その後、作品が完成して、上級生の友達もできて、一緒に芝生で滑ったりして遊ぶうちにどんどん楽しくなっていき、「2年生になってもやる!」と、翌年も継続することに。

ところが、2年生の途中にまた「陶芸、やっぱり辞めようかな」と。

嫌なことがあったわけではないようで、なんとなく続ける意味を見いだせなくなっていた様子。
私は「じゃあ、2年生の最後までやって、それから考えてみたら?」と提案しました。

そんな数週間後、友達家族とご飯を食べていたときのこと。
「ハワイにピカソの絵や陶芸が観られる場所があって、AKASHIが好きそうだと思って写真撮ってきたよ」と、そのお母さんが作品の写真を見せてくれました。

それを見た瞬間、AKASHIの目がキラキラに!
その夜、「ママ、やっぱり陶芸続ける」と嬉しそうに話してくれたのです。

――絶妙なタイミングで、周りの人たちに助けられていることを実感しました。

3年生も継続し、AKASHIの作品に惚れ込んでくださった「Liberty Force」の照屋さんとのご縁で、「Liberty Force×ブルーシール」POP UPイベントに作品を出品させていただくという大きなチャンスもいただきました。

そして今、4年生になっても陶芸クラブで楽しく作品づくりを続けています。

もちろん、無理に続けさせることはしません。
でも「継続は力なり」という言葉があるように、たくさんの山や谷を乗り越えて、AKASHIの中に粘り強さが育っているのではないかなと感じています。

「好き」を追いかけるAKASHIの姿を、これからも一緒に見届けていただけたら嬉しいです。

応援、本当にありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です