絵は自由。子どもたちが教えてくれた、私の絵との向き合い方

今回クラウドファンディングをきっかけに、改めて自分自身と「絵」との距離について考えることがありました。
今日はそのことを少しお話させてください。

皆さまからよく、

「ご両親がアートに詳しいんですか?」
「やっぱり親御さんも絵を描くんですか?」

と聞かれることがあります。

でも、私たちはまったくの素人で、美術の知識もほとんどない状態からのスタートでした。

私自身、子どもの頃は絵を描くのが好きでした。
でもある夏休みの宿題で(これは最高の絵だ!)と自信満々に提出した絵に「人が描かれてないからダメ」と言われたことがきっかけで、「私は絵が下手なんだ」と思い、美術の時間が苦手になってしまいました。

それからずっと、「絵って難しい」「上手に描かないといけない」「私はセンスがない」…そんな思い込みを抱えたまま大人になりました。

でも、AKASHIとRIRIのおかげで、私の中に少しずつ変化が生まれていきました。

AKASHIの影響で、初めて自分から画集を手に取るようになり、
「この人、好きかも」「こういう絵、私好きだな」
と、自分の“好き”が少しずつ見えるようになってきたのです。

「好き」でいい。
「うまく描かなくてもいい」。
絵って、もっと自由でいいんだ。

そう気づかせてくれたのは、子どもたちでした。

AKASHIの個展に来てくださった中学生の子が、こんなことを言っていました。

「黒い紙に描いてもいいんだ」
「何を描いているか最初は分からなかったけど、タイトルを見て“こんなふうに表現してもいいんだ”って思った」

「目や鼻や口を正確に描かないといけないと思ってたから、うまく描けない=自分は下手、と思ってた」

でもその思い込みが、AKASHIの絵でふっとほどけた、と。

そんな風に、誰かの「好き」や「自由」が、また別の誰かの心を動かす瞬間に立ち会えたことが、私は本当に嬉しかったです。

RIRIも、AKASHIの影響で絵を描くようになりました。

最初は「これすごく下手になっちゃった…」と言っていた絵が、
Instagramで「買いたいです!」と言われたこともありました。

最近では、投稿した絵に「今の私の気持ちと同じです」とメッセージをくださる方もいます。

どんな絵が誰の心に届くのか。それは本当に分かりません。

でも、だからこそ「描いていい」「感じていい」「好きでいていい」──
絵が持つ自由さと深さを、子どもたちが教えてくれました。

これまで3回の個展を通じて、私自身の「絵に対する見方」も大きく変わりました。

そしてその変化の道を、あたたかく支えてくださった皆さまに、心から感謝しています。

この挑戦が、子どもたちの未来だけでなく、
私のように「絵が苦手」と感じていた誰かの心にも、小さな灯りをともせたらうれしいです。

これからも、AKASHIとRIRIが描く“自由な絵の世界”を見守っていただけたら嬉しいです。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

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